ジェスモナイトは屋外だとどれくらい劣化しますか?(2026.05追記)

Q.ジェスモナイトは屋外だと劣化しますか?

A.風雨のあたる屋外だと徐々に劣化していきます。

(2026.5追記)

ジェスモナイトは、Jesmonite® AC100・Jesmonite® AC730 共に屋外使用が可能で、耐UV性は非常に高い材料ですが、風雨や寒暖差の影響で徐々に経年劣化していきます。
今回はAC100とAC730で作った小さい器を、無塗装のまま数年間 屋根のない屋外に設置して経過観察してみました。

※実験のため、あえて無塗装で経年変化をみています。
表面にコーティングすることで、劣化はかなり抑えられます。屋外常設にはコーティングを推奨します。

テストピース詳細

  • 直径:55mm、高さ:40mm前後、壁厚:6mm
  • シリコンモールドへの注型。(ミキシングブレードで攪拌、振動による気泡抜き)
  • ガラス強化繊維・ガラスチョップ等は不使用
  • ジェスモナイトピグメントで着色したマーブル
  • 無塗装

テスト環境

  • 直射日光&風雨の当たる場所に設置
  • 通年の気温差:0~37℃程度(京都市内)
  • 海風などの影響はなし
  • 降雪やマイナス気温はほぼなし
  • 雨が降ったら器に水が溜まるが、水抜きなどはせず乾燥まで放置

Jesmonite® AC100

設置直後 <2024年5月>

3か月後 <2024年8月>

3か月後、少し白がくすみ、雨だれの跡がみえます。

1年後 <2025年5月>


1年後、AC100の白い部分はくすみが進行しています。マーブルの色はなぜか時の経過と共に濃くなっています。おそらく表面が少し削れたことで、中の色が見えてきたのではないかと推測。内側は水が溜まることも多いためか、白く浮いたようにガサガサしていて、茶色い汚れも内側の方が強く出ています。

2年後 <2026年5月>


2年経ち、AC100のくすみがさらに進行しています。上端のエッジは雨の影響でかなり削れており、側面の雨だれのミゾも深く濃くなっています。水がひんぱんに貯まる内側は、損傷がかなり目立つようになりました。

Jesmonite® AC730

設置直後 <2024年5月>

3か月後 <2024年8月>

3か月後、AC730の色や形状はそれほど目立った変化はありません。
※底部の欠けは落下によるもの。不安定な場所に置いていたため、何度か落下しています。

1年後 <2025年5月>


1年後、AC730も全体的に汚れたようなくすみが見られます。ただ器の口部分のエッジは依然としてしっかり残っています。
マーブル色については、テスト開始直後と比べると少し色が白っぽく薄くなってきています。
テスト期間中に1mほどの高さからコンクリート地面に何度か落下することがあり、運良く割れませんでしたがフチの部分が破損しています。また、かすかにクラックが出ています。

2年後 <2026年5月>


2年後、AC730にはAC100のような削れはなく、やや劣化が見られるものの形状としては大きな変化はありません。
ただし1年前のクラックが成長して、少し目立つようになってきました。

結果

1年後

2年後

Jesmonite® AC100とJesmonite® AC730を比較してみたところ、どちらも縁の欠けや全体的な黒ずみがみられました。そのなかでも、Jesmonite® AC100のほうが雨跡や、雨粒によって削られたような欠けが目立ちます。Jesmonite®AC730はひび割れこそしていますが、全体的には綺麗な状態です。大きな亀裂や欠けがはいるということはありませんでした。
また色についてはJesmonite® AC730の方が若干退色しているようですが、どちらもそこまで大きく退色した印象はありません。

▼左から順に設置直後、3カ月後、1年後、2年後

手のひらサイズの小さい成形物でのテストでしたが、3年後の様子もまたレポートしていきたいとおもいます♪

※高温多湿、氷点下になる、潮風があたるなど、設置場所の条件によっては、より早く劣化する可能性があります。